繚乱狂宴

それほど酷いのだろうか。

心の中が少しだけ不安になる。

「『発症したら、すぐ分かる』とは言われてるけどねー。どうもつまんないのよ」

「仮にも医療側の人間が、発症を遠回しに期待しないでください」

「冷たいわねー。幽ちゃんにもそんな態度なの?」

「そうです。というか幽に会ってから、環境がねじ曲がる悪寒が耐えません」

ふぅ、と溜息を吐く。

この人とも、こんなに長く話したのも初めてかもしれない。

ただ、担当というだけで。

それ以上の関係は望まない。

その気持ちは変わらないだろう。