「頭……痛い…」

どれくらい泣いたのだろうか。気付いたらもう、茜色の空だった。

すごく眩しく感じた。
あたしは思わず目を細めた。

あたし……。決めた。

いつきのことを…


「諦めたりなんかしない…。」

好きでいることくらい自由だよね。

せっかく気付いたこの気持ちを無駄にしたくない。

だから好きでいらせて下さい。

恋を叶えるのは自信と勇気。

そしてなにより、誰よりも好きという気持ち。

その気持ちは誰にも負けない。絶対に。





中一の秋。

茜色に染まる空にあたしは誓った。

誰よりもいつきが大好きだと。

例えこの恋が報われなくとも大好きだって。


そう誓ったんだ。