───それから3時間後のこと 「どうしてアイツ ホテルに来ちゃったの?」 落ち着かないあたしは、さっきから自分の部屋の中を行ったり来たりしている。 もちろん合格したかったけど…はっきり言って自分が受かるなんて思ってもなかった。 もし受かった時は冗談まじりに『受かっちゃった』とか言って、後でアイツにちゃんと報告するつもりだったのに。 「なんで舞台に現れたりするのよ…」 それに花束を手渡してきた時の…アイツの目。 ───完ペキに怒ってたし。 そこでタイミングよくドアがガチャッと開かれた。