───────────・・・ これはあたしと琉生がまだ幼い5歳の頃の話。 ある時…うさぎ組のみんなで白雪姫の劇をすることになったんだけど… 『グスッ…グスッ…みうは絶対に白雪姫なんかしないっ』 あたしは泣いてユミ先生を困らせた。 『どうして美羽ちゃんは白雪姫がイヤなの?他の女の子はみんな、白雪姫がやりたいって言ってるのに』 『るい…じゃないからヤダ』 『…え、琉生くん?』 『みうの王子様は“るい”って決まってるの』