「ち、近いです…」



「しょーがねぇじゃん
眼鏡忘れたから、近づかねぇと
見えねーもん」



「め、眼鏡…?
眼鏡なんてかけてなかった…ですよね?」



「俺普段はコンタクトなの
けど、コンタクトのけたから眼鏡ないと
なんも見えねーの」



顔を離した隼人くんは
私の腕を掴んでレジに向かった



「あ、32番のタバコ1つ」



「はっ?」



「(しーっ)」



声をあげた私に、隼人くんは
口元に人差し指をあてて黙るようにと
伝えてきた





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