「誰もいないのに電源入ってますよね?」

少し歩き難いが、そのまま近くの生徒用パソコンのモニターを覗き込んだ。

「せ、せんせ……?」

「わかった。行くぞ」

「は? どこへですか?」

私がモニターから顔をあげ、佐藤を見下ろすと、佐藤はきょとんと間抜けな顔で首を傾けた。

「知りたいんだろ? 正体が」