「はい、代々伝わるとても力の強いほうきです。空を飛ぶのは風の力が必要なので、うちわとか扇風機とかでもいいんですけどね、私はこの子に面倒見てもらっているんです」

「普通の話をしているつもりなんだが?」

どうも会話がかみ合っていないようだ。

『掃除機と相性が悪い』とか

『ほうきに面倒みてもらっている』とか、

なぜ普通の会話にそんな言葉が出てくるのか、彼女の思考回路がさっぱりわからない。