しかし、すぐに回復し頬笑みを浮かべると、腕を振り上げた。

「つ、次、行ってみましょー!!」

切り替えが早い。


前を行く彼女を追い、ふっと一度そのヴァイオリンを振り返った。

ヴァイオリンは静かに鎮座しているままだった。