「見たら、病気とか怪我とかするんですってば」

「いいから、どきなさい。それから電気も消してくれ」

「うー、大丈夫かなぁ……」

私と鏡の間に入って遮る佐藤の肩を押して、横に追いやり、鏡を覗きこんだ。

佐藤は渋々、入口の方へ戻り、電気を消した。