首だけ巡らせると、佐藤が私の背中に隠れるよう、女子トイレの中を覗き込んでいた。

「で?」

と私が首を佐藤に傾け説明を促すと、佐藤は恐る恐る私の前に周って、


奥から二番目の洗面台の鏡を指で示した。