「当たり前だ」

こんなものから何か飛び出してきたら、それこそおとぎ話だ。

「でも、せんせ。このピンク色のって、なんでしょう?」

佐藤は瓶の側面を両手で持って、右に左に傾け中の砂糖に埋まっているものを確認しようとしていたが、上手くいかず、結局瓶の口から手を差し入れた。