私は改めて佐藤の意思を知る為に目の前へその瓶を持っていった。

「開けるのか? 開けないのか?」

佐藤は眉根を寄せ、真剣な表情でしばらく瓶を見つめた。

瓶を開けるくらいでこの表情だ。

本気でこの中から化け物が出てくると思うような年頃でもないと思うが。


そして、ようやく意を決したのか私が彼女の目の前に差し出した瓶を押し返してきた。

「開けちゃってください!!」