悪魔と私~番外編~


   

   ~クロードside~




「…遅い。」



遅い。


遅すぎる。


もう、お昼近くになってしまった。


全く…何をやっているんだ?



「ま、良いか」


あいつは魔力が強いため、たまにその魔力を抑えきれなくなって、無意識に魔法を使うことがある。

特に身の危険を感じた時なんかは、人間ではどうしようも無いくらいの威力だ。


実際、あいつが幼い頃、誘拐しようとした奴なんて…。


話すのもおぞましい。