「はあ?」
意味が分からない。俺だって、礼ぐらい言う。
「だって、初めて聞いたんだもん…」
まあ確かに、あまり言わないような気もしてきた。
「ありがとう」
「はあ!?」
何で俺が礼を言われるんだ?
「なんでもないよ♪」
ふふっと笑うと、朝早く起きたから寝るねー…、と言ってベットに倒れこむ。
近づいて見てみると、既にすーすーと寝息をたてて眠っている。
お休み三秒、いや、一秒かも。
のびたの記録を更新だ。
まぁ、朝早く起きて買出しに行ってたんだから、無理もない。だってもう、正午を過ぎている。ご飯も食べずに」五時間以上はうろちょろしていただろう。
「あ、朝食食べてねぇ」
すー、すー…。
…仕方ない、今日はこの寝顔に免じて朝食は我慢しよう。
「…おやすみ」
そう小さく呟くと、俺はアイルをちゃんと寝かせて布団をかけ、その隣に寝転んだ。


