「佳名ちゃん可愛いでしょ。」



「うん。」



ズキン…



「私の友達の妹なの!」




あぁ…また泣きそう




悲しい…




苦しい…





胸が痛い…







「佳名ちゃんに告白されたでしょ!」



「うん。」





ズキン




「さっき会ったの…」




「あんな可愛い子いないよ」




もうだめ…





涙が出た…




「じゃあね…500円返してよね…。」




「おい…由依!」





腕を掴まれた。




「何、泣いてんだよ!」



「気にしないで」


「気になるよ!」





「…辛いの…苦しいの…初めはね、ただの可愛い弟だった。いつも一緒に居たでしょ!でもね、高校になって急に身長伸びて、モテてかっこよくなっていく優志が好きになっちゃった。でも2歳も年が違うし、可愛くないし優志だって好きな人いるし、私が告白しても引くでしょ。だから…」