アナタの筆の動きは

私の頬を染めて

命を吹き込む



筆が置かれたとき

私の顔は一つの感情を

浮かび上がらせた


『笑顔』ほどの明るさは無いけれど

『微笑み』という温度を持っていた



けれどアナタが生んだこの表情は

アナタだけのものにはならなかった



この『微笑み』は

多くの人にむけられるものだった






アナタは「ダ=ヴィンチ」


私は「モナ=リザ」