ナガシマは再びあのページ紙上に腰を落とすと、切なさを帯びた流し目で集合写真を見つめた。


【そこに写ってるのは前々回のお前らダ。そして・・その最後列の右端にいるのが・・・『混沌の神』ダッ・・・!!!】


瞬く間に少女達の顔色が変わる。



少し背の高い程よい体つきの青年は柔かな笑みで此方を見ている。








この人と、一緒に、過ごした。







この時代も奪い合う為に戦った・・??










それとも、穏やかに・・暮らせた・・・??






しかし、その言葉の先は・・少女達の淡い期待を打ちのめす。


【そん時は、奴を封印してお前らはその後2度転生してル。が、奴は当時封印されたままダ。それがもうすぐ解けようとしてル・・・。
その前にお前らの“眠れる力”を起こス】


「「“力”を、起こす・・・・?」」


【『混沌の神』に対抗する為ダ。お前らの目覚めただけの『カー』では赤子同然、歯が立たないからナ!!】



クミコは史上の男に視線を寄せた。




この男はどれ程の力を持っているのだろう――。


ナガシマの言う“力”でどれだけ角逐出来るのだろう――。


あの頃の自分は如何にして勝利したのだろう――。