全員、肩で息をし現状を把握しようと、かなり狼狽いしつつも教室内を見渡す。

1分・・3分・・・。






10分・・・・。



何も起こらない空間に、多少の安堵を覚えた。


漸く口を開いたのはエリカ。

「みんな、生きてるかぃ?」


7人は無言で頷くだけだった。それでもお互い視線を合わせる。

「今のって・・暑さで頭沸いちゃったワケじゃないよね」

ミチルがかなり引きつった微笑いで問いかけた。皆、戸惑いつつまたも頷くばかり。赤べこ状態である。

思った以上に精神的にはキテる、と全員考えは一致した。


「・・わたくし達・・・帰れますの??」





「――!!!!?」




チグサのその一言に少女達は眉間に皴を寄せる。