「それじゃ~いつまでも前に進めないだろう」




「何で貴志にはダークの姿が見えないの?」




「あの男だけじゃなく、明美以外の人間は俺の姿は見えないんだ」







「そう、まぁ~いいやコレ返すよ」




明美は持ち歩いていた恋愛教科書をダークに返したら、急にダークが怒った…




「いい加減にしろよ!なんの為にあの方がコレを作ったと思っているんだよ」




「本当にあの方って居るの?嘘じゃないの?」




「本当にそう思うのか?」




「だって証拠がないし」




「勝手にしろ」




呆れた顔でダークは帰って行った。残された明美は職員室に向かった…




「今日はもう帰ろう」




明美は早退届を出して家に帰った…




「もう疲れた…」




その頃ダークがあの方の所にいた…




「やっぱり俺じゃ明美を支えられないです。」




「そうかぁ…」




「で、明美からコレを返されてしまって…」




「本当は俺様が会いに行かれればいいんだがなぁ…」




「…」




「何か良い方法はないか?」




「そうですね…」




「どうしたら明美に会う事が出来るんだろうなぁ」




ダークとあの方が悩んでいたその時…




「良い方法があります」




「何だ?」




「夢の中だったら会えないですかね」




「その手があったな~今日の夜0:00に明美に会いに行ってくる」




「わかりました。」




「ダークその教科書は暫くお前が持っていてくれ」




「はい、わかりました。では失礼します」




ダークはまた明美の世界に戻った…