サタンのキスは癖になるようで、明美も途中から抵抗しなかった。暫くしてサタンは明美の唇を解放した、すると明美はある事に気が付いた、それは…

「今日は…」

そう明美はバレンタインデーって事をずーっと忘れていたのです…

「どうしよう…今から作っても」

【サタンに告白されてからスッカリ忘れていたけど…今日はバレンタインの日じゃん!彼にチョコレートあげようかなぁ…でも、彼には…】

するとサタンが…

「そうか~今日が人間界のバレンタインか」

「サタンは今日が何の日が知ってるの?」

「ああ、俺様は人間界の事を勉強してたからな」

「何の為に?」

「何の為って…本当に分からないのか?」

「うん」

「お前の為だろうが!」

「えっ?」

「いつかは明美に会いにくる予定だったから、この世界を知らなかったら俺様が困るだろう」

明美はそのサタンの言った事にビックリしていた…

【何処まで私の事が好きなのよ】

「全てだ!前世の…」

「今、前世って言った?」

「言ってない!でどうするんだ?チョコレートは」

「どうしよう」

明美は暫く悩んで答えを出した…

「もう、彼の事は諦めた」

「本当にそれでいいんだな」

「うん」

「わかった」

すると、サタンは「パッチン」と指を鳴らした。突然ブルーの何かが出てきた…

「コレは何?」

「魔界のだ」

「????」

「人間界で言うと…チョコレートだな」

明美は驚いていて声が出なかった…

【この色見た事ないよ~って…あれ?見た事あるような…】

「そうか、段々記憶が戻ってきているな」

「どう言う事?」

「何でもない」

すると、サタンは明美にそのブルーのチョコレートを渡した。明美はサタンに…

「何で?コレを私に?」