昼になっても明美が起きて来ないので母が心配して様子を見にきた…

「コンコン明美?」

母はドアを開けようと…

「ガチャガチャ」と聞こえたので明美は急いで飛び起きたのだった。そしてサタンをどうやって隠すかを考えていた…

「あぁ~どうしよう…」

慌てた明美はサタンに沢山布団をかけて隠した直後に母が入って来たので明美は…

「お、お、お母さん?何?」

「もう、お昼よいい加減起きたらどう」

「今日は具合悪いから部屋でゆっくりしてるよ」

「あら~大丈夫なの?」

「うん」

「分かったわ、ご飯はどうするの?」

「後で食べるから」

「そう?」

そう言って母は部屋から出て行った…

「よかった、バレてない」

するとサタンが笑った…

「アハハハハハ」

明美はイライラしたのでサタンに文句を言った…

「ちょっと!何を笑ってるのよ」

サタンは答えた…

「明美?もう忘れたのか?」

「何が?」

「だから、俺様の姿は明美だけしか見えないんだよ」

「あっ!忘れてた…」

「でも、嬉しいな」

「???」

「俺様を人間扱いしてるから」

「何でそれが嬉しいの?」

「明美と同じ人間になれた気がするからだ」

「ふぅ~ん」

「それだけ?」

「よく分からないや」