明美の心の声 【サタン聞こえてる?私も一生懸命思い出そうとしてるよ。でも…サタンと会ったあの事故の日に約束はしてないのよ…だから私が思うにはもっと前の話よね~】

すると、サタンは大きな声で…

「そうだ!」

「でも、ゴメンまだ…」

「いいんだ、少しずつ時間をかけて思い出してくれれば」

「そう言えば…ダークは?」

「アイツは魔界に帰った」

「そう…」

「明美?」

「何?」

「俺様が明美の心の鍵を預かってるから」

「心の鍵?」

「ああ、だから心が軽いだろう?」

「そうだね、何か楽になってる…だから、サタンの事を心配 出来たのね」

「俺様の心配?」

「さっき落ち込んでたでしょう?」

「気のせいだ俺様がそんな事」

サタンの心の声 【何でバレたんだ?そんな顔してたか?ダークが居なくてよかった。明美の前だといつもの俺様じゃなくなるからなぁ…】

「サタン?どうしたの?」

「嫌、何でもない。明美は まだ寝ないのか?もう遅いぞ」

「サタンは?」

「俺様は まだ平気だ」

「サタンは何処に寝るの?」

「明美と寝る」

明美はそれを聞いて慌てだした…

「そ、そ、それは…」

「何でだ?いいだろう?まだ何もしない」

明美の心の声 【まだって…いつかは抱くって事だよね(汗)】

「そうだ」

「また、心を読んだのね」

「慣れろよ!それが俺様だ」

「はい、はい、じゃ~思った事は隠さないで言うわね!」

「だから、心の声が聞こえるから隠せないだろ」

「そうだった…」

何だかんだ言ってサタンと明美は朝方まで話していた…

「もう、朝になったね」

「そうだな、俺様は もう寝る」

そう言ってサタンは明美のベッドに入り明美を抱きしめながら眠った…

「まぁ~いいか、今日は土曜日だしね。私も寝ようっと」

二人は深い眠りについた…