「失恋してドン底まで落ちていって立ち直れない人だ」

「それって…」

「今の明美だ」

「鍵が見えたら呼びますが…掟の方は大丈夫ですか?」

「ああ、どうにかする」

「わかりました。明美の世界に行ってきます」

「頼む!もう時間がない急いでくれ」

ダークは急いで明美の居る世界にまたやって来た…

「掟をどうにかするって、何を考えているのだサタン様は…」

その頃 明美の部屋にはドス黒い空気が漂っていたので、ダークは驚いていた…

「何だコレは!」

すると、明美の胸の辺りが光出した。よ~く見ると真赤な鍵が浮いていた…

「まさかコレが鍵?」

ダークは慌てて特殊な連絡方法で魔界のサタンに伝えた…

「サタン様 大変です!今スグ明美の所まで」

すると、サタンはダークの目の前に現れたので一言…

「サタン様 お早いですな…」

「そんな事はどうでもいい」

「はい」

「明美と会話はしたのか?」

「まだ ですが…」

「とにかく鍵を俺様が預かる」

そう言ってサタンは浮いている、明美の心の鍵を取り、光の球に封印した…

「これからどうしたら…」

サタンが悩んでいたらダークが言った…

「サタン様 そろそろ明美とサタン様の関係を教えては貰えないですか?」

すると、サタンは話し始めた…

「あれは俺様がまだ、ダークと同じだった頃…、掟を破り人間界にやって来た時だった。人間界に着いた直後に、車と人の事故を見た、その人って言うのが明美だった。俺様は『生と死』の狭間に居た明美を助けたんだ。その時は何も考えてなかった…」

「?」

「初めて明美を見た時に不思議な気持ちになった。懐かしいような…」

「不思議な気持ちとは?」

「もう、いいだろう!」

そう言ってサタンは話を止めた。気になっていたけど それ以上は聞いたらいけない
と思ったのでダークは黙ったままだった…