犬神さまのお嫁さま

 「じゃあ戻るぞ」

 「…って、ひゃああぁっ!!」



 私が心の中で葛藤していると希彦はお構いなしに来た時と同じく私の腰に右腕を回しそのまま持ち上げた。

 そして肩に担がれる。

 リプレイ・山賊にさらわれる村娘スタイル。



 「ちょっと1人で歩けるっつーの!」

 「自分の立場を理解しろってことだ」

 「お荷物って言いたいの!!」



 希彦の嫌味に声を上げ手足をばたつかせると「見えるぞ」と呟かれた。

 その言葉で理解した私は慌てて後ろ手にスカートを押える。

 自分のクラスならまだしも(まだしもじゃないか)上級生の教室でパンチラとか本気で登校拒否ものだ。


 いやまぁ…もう既に色んな出来事で既に登校拒否したい気満々なんだけど。