犬神さまのお嫁さま

 机の惨事を見止めた犬神の声色は低い。

 これで反省の一つでもして私に関わらなくなってくれれば御の字。

 そう思いながら私は元凶の犬神にを毒吐いた。

 どうやら菜穂も我慢ならなかったようで私の言葉を後押しするように苦言を呈する。



 「まぁ楓の身に直接被害がないってもねぇ」

 「―――ッ!これだから人間って奴ぁあ!!」



 美沙都の一言の後に犬神が吼える。

 その声の大きさに私達だけでなく教室にいるクラスメイトが一斉に犬神を見た。