犬神さまのお嫁さま

 「朝からキッツイ匂いだな、何してる?そんなことより俺の子を…」

 「ちょっと犬神、重い。あんたなんか相手にしてる暇ないっての!」



 肩に感じるムカつく顔を払い退け私と美沙都と菜穂は一心不乱に机を磨く。

 私は勿論の事、この2人にも取り付く島がない事に気付いたようで犬神は大人しく私の肩から退いた。

 そして頭一つ高いところから一生懸命拭いている机を見下ろす。



 「…おい、なんだよこれ」

 「何ってあんたが私に構うからこんなことになってんでしょ?」

 「犬神君、こういう事は言いたくないけどもうちょっと周りを考えなさい。貴方の表現一つでこういう事になるの」