犬神さまのお嫁さま

 除光液のツンとする匂いを我慢しながら3人で黙々と拭いていく。

 流石にこんな嫌がらせは苦痛だけどこうやって助けてくれる友達がいる分だけまだ救いようがあると思う。
 
 …でも嫌がらせは受けないに越した事はないんだけどさ。


 胸をチクチク刺激する辛さを2人の優しさでやり過ごしていると後ろからガバっと何かが覆い被さった。

 重さと一緒に除光液の匂いを追いやるように森の香りがふわりと香る。

 確認するまでもなくアイツだ。