まるで発情期を迎えた野良犬のように襲いかかってくる犬神を私がぶっ飛ばし、蹴り飛ばし、ど突き倒すのが日常として定着し始めた7月の上旬。

 そろそろ期末テストも近いという憂鬱さも加わってテストが始まる前に決着を付けるべく私は「犬神対策会議」なるものを開いた。


 因みにこの会議のメンバーは私と親友である美沙都と菜穂。

 放課後の騒がしい教室の中で3人の机を寄せ合い会議を開始、なんだけど…。



 「…と言った感じで私の日常は木端微塵になったわけですが」

 そう言って私は目の間に座る美沙都と菜穂を見る。