犬神さまのお嫁さま

 「お…俺の子を…」

 「やかましい!」



 私の机に掴まりまるでゾンビよろしくズルズルと這い上がろうとする馬鹿を私は古典の便覧でど突く。

 それがトドメになったのかそいつは動かなくなった。


 そのままにしても迷惑なだけなのでクラス委員長の菜穂の号令の下、保険委員の藤原君がゾンビもどきを保健室へと連行した。


 やっと目の前から不幸の元凶が消えて大きく溜息を吐く。

 それに合わせて隣の席の美沙都がニヤニヤと笑って言った。