犬神さまのお嫁さま

 ミチルは私の意見に賛同しつつも上手く希彦の事も褒める。

 …そんなにいい男なんだろうか、アイツ…。



 「楓さ、本当に嫌いならちゃんと嫌いな理由、考えてみたら?」

 「そんなの横暴でエラソーで私の意思なんて考えて無くって…」

 「だからなんでそう思っちゃうか、を」



 私が指折り挙げていくところでミチルが止めた。

 「そう思う理由」ってどういう意味なんだろう?

 その疑問が顔に出ていたようでミチルは呆れた風に笑って見せた。