犬神さまのお嫁さま

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 「――という訳なの」



 思い出すだけでも、言葉に表わすだけでも恥ずかしい希彦との事を話し終えるとミチルはフム、と腕を組んで考え始めた。


 余りに包み隠さず全部話しちゃうのは恥ずかしいから要所要所でオブラードには包んだ。

 だけどミチルにもアイツの傍若無人さは伝わったと思う。

 きっとミチルなら「そんな男やめな」って言うはず――…


 
 「別にいいじゃん、付き合えば」

 目の前に座るミチルがさらりと言った。

 ちょっと、そこ否定するところでしょ!?

 予想外の言葉に私は慌てて拒否を示す。