それから時間はあっと
言う間に淡々と過ぎて云った。

テストをして、もちろん合格だった。

「涼ちゃんすごーい!!
流石ママの子ね♪」
「何言ってるんだー。
パパの子だからだろう♪」
「何ですってー!!!」
「何だよー!!!」

お母さんとお父さんは些細な事でよく喧嘩する。
だけど、本気の喧嘩じゃない。
お母さんとお父さんはいつだって仲良し。

「ま、受かったんだからよくない?」

私は喧嘩を止めるように
言葉を挟んだ。

「そうね。
涼ちゃん、入学式もうすぐじゃない。
準備はしたのー??」

当たり前でしょ…

「完璧だよ。」
後は入学式を待つだけだよ。