「待たんかい言ってるだろうが、このヤロオォォォォォッ!!!」
と先生はさらに速度を増し、走って来た。
「…………ひ、ひゃぁッ!!」

「何勝手にサボろうとしているのだ、柊ぃぃぃぃッ!!!おまえのせいで何人もの生徒が犠牲になっているのか知ってんのかッ!!!」

「せっ先生!!犠牲って…そんな大袈裟な…!!!」

「いいや!!柊…お前は分かっていない!!補習の大切さを!!補習はな、点数の悪かった者がどうしても上に行きたいと…どうしても良い点を取りたいと!!そういう願いから作られた物が補習なんだよ!!分かれ!!分かるんだ柊!!」

そんなことを言っている間にも先生は「ハイハイ」をしている少女に追いつき、
「捕まえたぞ!!柊!!」
と腕を掴もうとした。
だが、
「ぎゃぁぁぁぁあぁ!!この変態!!」
と少女は先生に言ってはならない言葉と、してはいけないパンチ(グー)を顔面に喰らわせた。
「……………ぐふぅッ!!」
勿論先生は少女を掴んだ手を放し、鼻から出てくる赤い液体を止めようとした。
「………き…きゃあ!!ご…ごご…ごめんなさーい!!」
「ひ………柊…。待てえぃッ!!!!!!」