今日は卒業式…。

私と先輩のつながりが切れる日とも言える。

私が一番迎えたかった日…。

そして一番迎えたくなかった日…。



桜の下でボォーーっとしていると声が聞こえた。

『夏那ちゃん…??』

桜のように甘くて…。

桜のように儚くて…。

桜のように綺麗で…。

桜のように美しかった…。

それは待って、待って、待ってやっと聞こえたような音…。

全てが色を持った…。

周りの物すべてが…。

『久しぶり…。』