たしかあの時は

悠ちゃんの引越しの日

私は知らなくていつものように

悠ちゃんの家に遊びに行った

悠ちゃんの部屋に入ると

寂しそうに窓を見ている悠ちゃん

私には泣いているように見えた

「悠ちゃん泣いてたの?」

「・・・愛」

悠ちゃんは切なそうに私の名前を呼ぶ

そして引っ越すことを

私に話してくれた