でも・・・私の考えていた事と違うみたいで
お母さんは・・・もとい、優のお母さんは首を縦に振った。


「じ・・・じゃあ・・・。」

「林檎ちゃん。・・・いいえ。
林檎様。これから林檎様を
旦那様と奥様の下にお連れいたします。」

「林檎様、そこでお話を聞かれると良いでしょう。」


優のお父さんとお母さんが言った。


その口調には物凄く距離を感じた。


なんか急に1人ぼっちになった気がして怖かった。



そうしたら
「優・・・優は・・・?」
って、言ってしまった。


自分でもびっくりしていた。
言った言葉にもだけど
言いながら泣いている自分に。



人前で泣きそうになった事も無かった。
ましてや泣くなんて事・・・。


普段だったらまず無い。


でもそんな事今はどーでもいい。



一人ぼっちにはなりたくない。