「林檎林檎ぉー!!」

遠くで私の名前を呼ぶ大きな声が聞こえた。


そう、私の名前は 林檎。川上林檎。
ちなみに13歳。
そうは見えないってよく言われるケド。


そして私の名前を呼んだのは
乃木光太。私のいとこ。
光太が大声を出す事なんてまずないから
何かあったのかと思って
私も「何?」って大声で言った。


そしたら全力で私のところまで走ってきて
「林檎に早く会いたかっただけぇー♪」
なんて言うから

とりあえずその後の言葉は
無視無視無視無視っ!!


・・・したかったんだけど・・。


「冗談だよ。おじさんとおばさんが呼んでる。」

・・・って・・・。



何か・・・あったのかな?


家のお父さんとお母さんは基本放任主義。
まぁ、それは私にだけ。

お兄ちゃんの優には世話を焼く。


嫌われてるのかと思ったときもあったけど
ソウじゃないみたいなんだ。


妙に気を使われてる感じ。



少しだけ・・・ほんの少しだけ寂しい。