星の命は、生まれた瞬間からすでに決まっている。

そして死に方も。

――私にも、もうすぐその時がくるみたい。



生まれて死ぬ。
死んだ時の残骸から、新しい星が誕生する。

その繰り返し…


…ロマンチックな話かな?



死ぬために生まれてくるんでしょ?

悲しいよ…

100億年近く生きてきたけど

ずっと一人で暗い空間の中を彷徨うだけの

ただただ長いだけの寂しい100億年だった



何のために、自分は死んでいくんだろう。

そして何のために生まれていくんだろう。



この私もきっと…

星なんかに生まれなかったら

もっともっと短い生涯だったら


生まれてきた意味ぐらいわかっただろうか。