…いや、違う。 まるで白い天使の羽が舞い降りているようだ。 天使の羽が。 「…なんで黙って行くんだよ。親父だってお前のこと、ずっと心配してたんだぞ。離れ離れになったって、顔も知らなくたって…家族じゃないか」 この夜 天文学部が追いかけていた星は 100億年の寿命にピリオドを打った。 誰も知らない 神様をも味方につけた 小さな星。 奇跡の星。