life〜新しい生活〜


いそいそと着替える俺。
はぁ…朝からついてない…。
俺の片割れ達が哀れな姿になるのだから…(泣)。

そういえば、自己紹介がまだだったな…。
俺は『桐島誠(キリシママコト)』。
蒼海大学に通う3年生だ。
蒼海大学とは、この街『蒼鷺市』にある唯一の大学。
主に『自然社会科』、『量子学』、『国際科』、『現代文系科』、『普通科』の5つに分類されていて、校舎は割と広い。
そのため、かなりの生徒数を誇る有名大学だ。
ちなみに俺は、『現代文系科』に所属している。



誠「いい匂いだな…。」



リビングへ降りると、味噌汁のいい匂いが充満している。
キッチンにはエプロン姿の女の子がいた。



??「あっ、やっと起きてきたぁ。また寝ちゃったかと思いましたよ?」



あんな起こされ方したら、絶対に寝れないぞ…?
何せ、俺の秘蔵コレクションが灰になってしまったんだから…。

こいつは『美坂秋穂(ミサカアキホ)』。
容姿は黒髪で藍色のリボンをしているのが特徴だ。
俺の元恋人なのだが、両親がいない俺の世話をしてくれている。
何故、元恋人の秋穂が俺を世話するかというと…本人曰く「世話をするのが好きですから♪」だということだ…。
何故、両親がいないかということについては、後々語ろう…。



秋穂「まぁ君、お味噌汁どうぞ。」

誠「ああ…サンキュ。」



『まぁ君』というのは秋穂が俺のことを呼ぶ愛称だ。
小学校の頃から呼ばれているため、今は恥ずかしさの欠片もない…。