会場が静まり返る。

ギラ子は驚愕の表情で、司会者と、次に会場内を見回した。

いつのまにか、会場の出演者の通路や観客席や、いたるところに警察官が配備されている。

自分が追い詰められたことを知って、ギラ子はブルブルと身を震わせながら司会者を見つめた。

「A・山本勘助。B・山本五十六。C・山本ギラ子。D・パーマン」

「ひいッ!」

誰もが固唾をのんで番組セット中央の二人を見つめた。