風使いアシュレイ

光の先には…
背丈の長い植物があり…その植物の蕾が咲きかけていた…眩しいくらいに光に覆われ…緑髪の女は目がくらだ…
「!!!?」
「くらえっ!!!!」
マスクウェルは全魔力を注ぎ込み嵐を起こした…
「ギャアアアアアァアア!!!」
「はぁはぁ………!??逃がしたか……??」
再び闇に包まれた…
(あの光がなければ…虚をつけなかった…あの光はいったい…)
マスクウェルは思い出したように蕾にあった位置に目をやった…
その先には…ピンクの花が咲き…中から微かに…
「おぎゃ…おぎゃ…」
っと…泣き声が聞こえた…
「……??」
マスクウェルは気味悪そうに近付いた…
「…………!!!」
そこには…花びらが抱き抱えるように…赤子が中に入っていた…
「はははっ!!お前が助けてくれたのか??」
マスクウェルが抱き抱えると…泣き声がピタッと止まった…銀髪の髪…間違いなく…シーザーの血をひく子供だった…
「…シーザー様…」
マスクウェルは…その赤子をギュっと抱きしめた…