嵐の日…事件が起こった…
「シーザー様が帰っておらぬだと??」
空気が張り詰めた…
「森に入られたのか??マスクウェル…クレアの世話を頼む…」
クロウから渡されたその赤子はケタケタと不気味な笑みを浮かべていた…


シーザーは目が覚めた…
「ぐっ…うん…??」
(私は??そうか森で足を滑らせて頭を…)
「だいじょうぶ??」
柔らかい声が聞こえた…
まるで少女のようで…また…母親のような安心する声だ…
「ああ…」
(ここは??見覚えのない場所だ???)
シーザーは…むくっと起き上がり…辺りを見渡した…
植物でつくられた家…家具…食器…何もかもみたことのない物にあふれている…
(………これは…??どうやら…)
視点の終着には…綺麗とはいえない薄汚れた…緑髪の娘が立っていた…