その間に結果が出たらしく、桜が口を開く。
「あのう、ここにはアレが出るんです・・・。夜になると」
桜らしくない小さな声で話し出す。
「アレってなに?大きいの?小さいの?」
「響、問題はそこじゃないと思うゾ」
倭の鋭いツッコミ。
しかし、響は動じない。
「いいじゃないかベツに。倭はちょっと黙ってて」
・・・時々どちらが兄かわからなくなる。
「それでですねぇ。・・・あのう、聞いてます?」
この兄弟ケンカを始めると長い。
普段あまりケンカをしないせいだろうか?
時々、人の手には負えないほどのケンカを始める。
しかし、こんな所でケンカをされても困る。
なんといってもココは・・・。
早く街に入ってしまわなければ。


