次の日からは、私はいつも通り学校に行って、いつも通り墹雉ちゃん達と喋って、いつも通り睦輝と接していた。
けど、心の中で、晴輝のことを忘れたりはしなかった。

こんなことは久しぶりで、自分でも少し驚いているくらい。

やっぱり、晴輝だけだな……。
そう思って、音楽の時間は決まって三重県の方を眺めていた。


これからも会えない分、違う人に目がいってしまうかもしれない。
けど、私はやっぱり晴輝だけだって。
今は、自信をもって、言える気がする……。