「で?働いてくれるんだよね?」

スカウトした人が再び聞いてきた。


「え?あ...。」


理解できた話の内容を確認した瞬間...

少しやる気を失くしかけていた。


そんな俺の気持ちを察したのか

スカウト者がまた口を開いた。

「病院だから...給料高いよ?」



迷ってた...けど!
やっぱり金が関わると話は、別。



「はいっ!働きますっ!」


金に吊られてこんな事を言っていた。



「ホント!?じゃあ早速来て!
説明は、病院でするからっ!」


スカウト者に連れられて病院に向かった。

「あの...カッコ良い奴以外を選んでるって事は...」


歩きながら質問してみた。

「君は、カッコ良くないって事だよ?
ちなみに、執事ってカッコ良い人がなるものって思ってる?」


...正直な人だって思った。


「思ってます。」


「やっぱり。その通りだよ?だから本来の執事だったら...
選ばれないね。」


「てか、野次馬ってそんなに大変ですか?」


「それは、ただの口実。」


「は?」


いきなりの応えにまた混乱した。


「最初は、やっぱカッコ良い人選んでたんだけど...
結構そういう人達って彼女居るんだよね...。
で、やっぱ怖い顔されちゃって~」


「だから...」

「そう!君みたいな人なら居なさそうじゃん?
ついでに、今居る例の余り執事の人達も居ないからね
後...実は、人探し今日までだったから助かったよ~」

「はぁ...」

呆れた声で返事をした...。こんな返事しか出てこなかった。

「けどお金は、ちゃんとするからね?」

「あ...はいっ!」

...やっぱ...お金の威力...すげぇ~。