「おう、じゃあな」

そう言って俺は窓を閉め、ベッドに寝転んだ。

やばい心臓の音

今になって手が震えだした。

「親戚のおじさんか」

そんなワケないけどな。

そうだったら良いのに。

ケド学校の生徒の中で俺しか知らない普段の青山と話して

俺の存在を分かってくれた事が

何より嬉しかった。

それからたまに、彼氏がいない日はベランダで話す、そんな関係が始まった。

もちろん学校じゃ他人のフリ。

それでも俺は充分だった。