「僕、僕?起きて?終点、東京です。」

目を開けると、間近に車掌さんがいて驚いた。

俺は一回も起きないまま

東京まで来た。

3時間ほどで着くが

寝ていなかったので、ものすごく短く感じた。

「す、すいません!!」

俺は急いで荷物を持って電車を降りた。

「焦った、もう東京かよ…」

生まれて2度目の東京は、

とても気が重かった。

時間の無かった俺は、直接病院に向かう事にした。