俺は涙を拭った。

男が泣くなんていけないけどさ…

でも悔しい。

何であいつは自分から幸せになれない道を選ぶんだ?

俺じゃ助けてやることすら出来ない。

枕に顔を押し付けて

声を殺して

俺は泣いた。


青山にしてやれる事…

それは…

俺は1つしか思いつかなかった。

真夜中にこっそりとベランダから

あいつのアパートのベランダに渡った。

鍵は閉まっていなかった。

「無用心なやつ。」

俺は以外にも簡単に野獣の部屋に忍び込んだ。