青山のお母さんは、床に泣き崩れた。

「あなたの子よね?そんな事はいいの、早く、早く検査を受けて。」

俺はこの状態で

「俺の子じゃない」

なんて

責任逃れしてるみたいで

言えなかった。

そうだ、青山のお母さんは、俺が青山の彼氏だって

勘違いしてるんだった。

けど俺は

感染するような事も

妊娠させるような事も

青山とはそんな事、一つもしていないんだよ。

「癌…?」

俺はまだ飲み込めない。

HBV…


まだ俺は、何も理解出来ていない。